新宮晋が「地球アトリエ」構想

風の彫刻家・新宮晋が構想する芸術・文化の体験型施設「地球アトリエ」のミニチュアモデルなどが、兵庫県立美術館(神戸市)で展示中だ(9日まで)。同県三田市の県立有馬富士公園の一画で、アトリエや展示施設、劇場、カフェなど7棟を整備する構想で、2023年開設をめざす。
同公園内にある看板施設で、動く彫刻を屋外展示した「風のミュージアム」(14年開設)に隣接して建設。新宮考案による絵本の主人公「サンダリーノ」がマスコットキャラクターとして人形劇に登場する予定という。アトリエでは内外からのアーティスト・イン・レジデンスを受け入れる。
新宮は「人の心のなかに共通してある何ものかを目覚めさせるのがアートの役割。豊かな自然をいかし、美術にとどまらず演劇や音楽などに幅広くふれ合える開かれた場であってほしい」と語る。