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パナソニック、岡山工場を閉鎖 業務用ビデオカメラ生産

パナソニックは1日、2021年9月末をめどに業務用ビデオカメラを生産する岡山市の工場を閉鎖すると発表した。製品の生産は大阪府門真市の工場に移し、社員約300人も同工場などに引き継ぐ。東芝も埼玉県のブラウン管工場を閉鎖する。かつては日本の電機産業を支えた工場が相次いで姿を消すことになる。

パナソニックの岡山の工場は放送業界向けに、ビデオカメラとレコーダーが一体化したカメラレコーダーやリモート操作が可能なインテグレーテッドカメラを生産していた。「従来型のハード単品売りから顧客の課題を解決する提案型にシフトする必要がある」(同社)ため、開発や販売の中心だった門真市に生産も集める。連携を深め巻き返しをめざす。

岡山工場はパナソニックの前身、松下電器産業が世界的な電機メーカーにのし上がる原動力となった「VTR」方式のビデオデッキを生産する主力工場として1973年に設立された。家庭用ビデオカメラの生産も加わり、ピーク時の90年代初頭にはデッキとカメラの合計で年約300万台の製品を生産した。

その後もデジタルカメラの生産などを担ったが、ビデオデッキの市場縮小で生産台数は減少。2012年から業務用ビデオカメラやブルーレイ・ディスクレコーダーの生産を門真市の工場から移管し、16年から業務用製品の生産に切り替え工場を存続してきた。

18年の豪雨で浸水の被害を受けたほか、新型コロナウイルスの感染拡大後はグループ向けにマスクを生産していた。今回の閉鎖は「水害やコロナとは関係ない」と説明している。

業務用のビデオカメラやプロジェクターなどを含む「メディアエンターテインメント事業」は、20年3月期の売上高が1103億円と前の期比11%減った。業務用ビデオカメラなどの市場は縮小傾向なうえ、他社との競争もあり苦戦を強いられている。

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