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東京に国内最大級の起業家向けオフィス開業 連携促す

CIC東京ではイベント開催などでコミュニティーづくりに注力する(1日の開業イベント)

米国発のスタートアップ支援企業、ケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)は1日、東京・虎ノ門に国内最大級の起業家向けオフィスを開業した。投資家や事業連携を狙う大企業、弁護士などの入居も促し、起業家の成長を全方位で支援する。まず200社以上の集積を目指す。

オフィス「CIC東京」は虎ノ門ヒルズビジネスタワーの15~16階(計約6千平方メートル)に開いた。創業間もないスタートアップ企業などが入居する1~50人規模の区画のほか、起業家同士が交流しやすいイベントスペース、ホールも備える。

250社程度を収容でき、初年度にスタートアップ企業100社、2年で200社以上を目標とする。現在、100社弱と入居の調整や契約を進めている。

CICは1999年に米ケンブリッジで設立した。世界8都市に拠点を展開し、これまでに6千社を支援してきた。アジアの拠点は初となる。運営するCICジャパンの梅沢高明会長は「研究開発など東京のポテンシャルは相当大きい。ベンチャーへの投資額は米国や中国に水をあけられているが、逆にそれだけ伸びる余地がある」とみる。

CICが東京・虎ノ門に開業した起業家向けオフィス「CIC東京」

特に力を入れるのが起業家同士や他の企業、支援団体などと連携できるコミュニティーづくりだ。ベンチャーキャピタルや大企業、国・自治体、研究機関のほか、会社運営の手続き面を支える弁護士、会計士などとの連携を促す方針で、各者の入居や起業家との実証実験などを進める。

当面は市場拡大が見込まれる環境・エネルギーやヘルスケア分野などのコミュニティーづくりに注力する。2018年から毎週開いてきた起業家同士の交流イベントもCIC東京で引き続き開く。

多様な人材とのコミュニティーづくりはスタートアップ企業の成長に欠かせない。事業アイデアが生まれる機会となり、連携によりスピード感のある事業展開もできる。創業直後につまずきやすい会社運営のサポートにも目配りしやすくなる。

スタートアップ企業が生まれ、成長しやすい環境は「エコシステム(生態系)」とも呼ばれ、都市全体のエコシステムの充実度は起業しやすい都市の指標とされる。米調査会社が世界各都市を比較した20年版の充実度のランキングで、東京は15位。アジアでは北京が4位、上海が8位だ。

特に弱いとされたのが起業家を支えるイベントや投資家などとのつながりを示す「接続性」や海外展開、ユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)輩出率などの「市場リーチ」だ。梅沢氏は「海外との国際イベントの開催も進め、スタートアップ企業が海外展開するきっかけをつくりたい」とする。

世界有数のスタートアップ都市を目指す東京都もCIC東京に期待を寄せる。1日の開業イベントに登壇した小池百合子知事は「起業家が育つことは東京の活力になる。虎ノ門発の企業がユニコーンにまで育つことを期待している」と述べた。

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