住友化学、サウジ合弁に7億5千万ドル融資

2020/10/1 18:00
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住友化学は1日、37.5%を出資するサウジアラビアの石油化学事業会社ペトロ・ラービグに7億5千万ドル(約790億円)を融資すると発表した。石油化学製品の市況が悪化し、運転資金が不足するため。

ペトロ・ラービグは19年10月に、石油化学コンビナートの第2期事業を開始した(サウジアラビア)

ラービグはサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコと住友化学の合弁事業で、サウジ西部で石油化学コンビナートを手掛ける。2009年に商業運転を開始し、アクリル樹脂原料のMMAや合成ゴムなどを生産する第2期事業を19年10月から開始している。

第2期事業の資金調達にあたり、ラービグは国際協力銀行(JBIC)やサウジアラビアのファンドなどから52億ドル(約5400億円)の事業融資(プロジェクトファイナンス)を受けた。住友化学とサウジアラムコは52億ドルを折半して返済を保証していたが、操業実績などの条件が満たされ、銀行団から9月30日付で、保証終了の了承を得た。

一方、新型コロナウイルスの感染拡大や原油価格の下落で石油化学製品の市況が低迷。ラービグは増資も検討していたが、実施が難しくなった。定期修理なども重なり運転資金が不足したことから、サウジアラムコと住友化学で総額20億ドル(約2100億円)分を月内にもラービグに融資すると決めた。住友化学の負担分は7億5千万ドルで、返済期限は3年という。住友化学は19年12月に総額2500億円の劣後債を発行して、調達した資金を活用するとしている。

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