キユーピー、純利益26%減 業務用苦戦 19年12月~20年8月期
キユーピーが1日発表した2019年12月~20年8月期の連結決算は、純利益が前年同期比26%減の109億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外食店向けを中心とした業務用の調味料やタマゴの販売が落ち込んだ。
売上高は2%減の3977億円だった。国内では外食店向けが落ち込んだ一方、外出自粛で自宅で食事を作る人が増えたため家庭向けのマヨネーズやサラダは好調だった。海外では中国や欧州で減収だった。
営業利益は18%減の204億円だった。タマゴ事業で鶏卵の仕入れ価格が上昇したことが響いた。物流事業でも省人化に向けた新施設の導入など先行投資がかさんだ。販促費など販管費は減らしたが、販売減などを補えなかった。
足元で外食やホテル向けの需要は回復しているという。20年6~8月期でみると、営業利益は増えた。20年11月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比3%減の5300億円、純利益は59%減の77億円を計画する。
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