山口県内の3信金、事業承継で連携

山口県内の萩山口信用金庫、西中国信用金庫、東山口信用金庫は取引先の事業承継支援で連携を強化する。3信金と信金中央金庫、信金キャピタルは30日、山口市内で事業承継支援に関する協定を結び、「山口県しんきん事業承継パートナーシップ」をスタートした。
連携強化の第1弾として、全国の信用金庫を対象にしたM&A(合併・買収)プラットフォーム「しんきんトランビプラス」を活用する。
トランビ(東京・港)のM&Aサイトは手数料が安く、国内最大規模を誇るが、売り手が複数の買い手候補の中から相手を選んで自ら交渉する必要がある。オープンサイトに情報を掲載することへの懸念や相手へのアプローチに苦手意識を持つ経営者もいるため、信金だけが参加できるサイト「しんきんトランビプラス」を4月に開始した。
同サイトは信金職員しかアクセスできず、売り手はマッチングに際して信金の支援を得られる。萩山口信金の小田村哲理事長は「パートナーシップを活用し、円滑な事業承継につなげていきたい」と話している。
信金中金は信金キャピタルを通じてトランビに出資するとともに、3者で業務提携している。