ルーキー新社長、欧米流で承継 サーチファンド第1号
継ぎたいから継ぐ(4)
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「この会社は成長できる。そう信じて社長に立候補した」。塩見組(北九州市)の渡辺謙次社長(39)が同社の事業承継に関わった経緯はユニークだ。2月に社長に就くまで企業のトップの経験はない。ルーキーだが、熱意と潜在能力はある。有望な若手経営者候補を投資家が支援する欧米流の事業承継手法「サーチファンド」を日本で初めて実現させた開拓者の横顔をもつ。
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きっかけはSNS(交流サイト)だった。2018年5月に米バ...
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事業承継は日本企業の持続的な成長に欠かせないが、円滑なバトンタッチが進んでいないのが現実だ。このなか「継ぎたいから継ぐ」と、強い意思をもち事業を受け継ぐ人がいる。