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乱歩の「人間椅子」を令和版に翻案 朗読劇を配信

「未発表作の朗読なら誰も先が読めないから面白くなる」と語る志駕

江戸川乱歩の代表作である短編小説「人間椅子」を題材にした朗読劇が10月14、15日、オンラインで上演される。14日はミステリー作家の志駕晃が翻案した書き下ろし作「令和 人間椅子」を生配信する。志駕は「乱歩の世界観はそのままに、現代のテクノロジーや社会状況をミックスした作品」と語る。

志駕は2017年、映画化もされたスリラー小説「スマホを落としただけなのに」で小説家としてデビューした。発想のきっかけには乱歩の作品があったと振り返る。「過去のミステリーを読んで、一番面白いと思ったのが乱歩だった。日常のすぐ近くに潜む恐怖は、お化けよりもはるかに怖い」

未発表の作品をいきなり朗読劇で上演する異色の試みだ。「発表する当てもなく書いた作品だが、意外とうまく書けた。未発表作を朗読で配信すれば誰も先が読めないから絶対に面白くなる」と期待を込める。

ニッポン放送で長らくディレクターを務め、現在も舞台のプロデュースを手掛けるなど二足のわらじを履く。「僕は物語をつくる人間で、小説家なのか、プロデューサーなのかはこだわっていない。せっかく作品を書いたなら、本以外の形でも表現したい」とマルチメディア展開に意欲的だ。無観客配信では「カメラアングルなど、今までと全く異なった発想でできる。映像と演劇の中間のような新たなコンテンツをはやらせたい」と意気込む。

15日には乱歩のオリジナル「人間椅子」を朗読する。「2つの作品の対比を感じてほしい。みんなオリジナル版を知っているので、裏を読みながら令和版を見ると思う。そのさらに裏をかきたい。見るとオリジナル版が見たくなると思う」と連続上演の狙いを明かす。チケットは各2000円。

このほど初の単行本「私が結婚をしない本当の理由」を刊行した。「容姿がきれいな人が結婚していない理由が怖かったり、ミステリアスな話だったりしたら面白い」と着想した「婚活ミステリー」だ。小説や舞台といった枠を超えて日常に潜む恐怖をあぶり出す物語を紡ぐ。

(北村光)

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