電子部品出荷、7月は5%減 5カ月連続前年割れ

2020/9/30 14:30
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電子情報技術産業協会(JEITA)は30日、7月の日本メーカーによる世界での電子部品の出荷額が前年同月比5%減の3011億円だったと発表した。5カ月連続で前年実績を下回った。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で混乱したサプライチェーン(供給網)はおおむね正常化し、地域ごとの出荷額の差は縮小した。例年、秋以降に生産が増えるスマートフォンの需要動向が電子部品市場の回復時期を左右しそうだ。

電子部品の出荷額は例年の季節性に戻りつつある

地域別の出荷額は前年同月比で9%増加した中国向けを除き前年実績を下回った。ただ、コロナ前の水準には満たないものの、サプライチェーンの正常化や各国の経済活動再開で、大幅に前年を下回っていた欧州や米州向けの出荷が回復に向かう。前年実績からの増減率での地域差は縮小しつつある。

製品別でも前年同月比31%減のアクチュエーターや同20%減のスイッチなどで前年実績を大幅に割り込んだが、全体として減少幅は落ち着きつつある。汎用部品であるコンデンサーや高速通信規格「5G」向けで需要の拡大が見込まれる高周波部品が2カ月連続で前年実績を上回るなど復調の兆しもある。

英調査会社オムディアの南川明シニアディレクターはコロナ前の水準まで戻るかは不透明としつつ「年の後半にかけてスマホの生産台数が増え、部品需要も回復傾向に向かう」と見込む。

今後の部品需要の動向は秋以降に発売される米アップルのiPhone(アイフォーン)を中心とした完成品の売れ行きが焦点となる。(菅野気宇)

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