米ユナイテッドヘルス、オンライン薬局買収 Amazon対抗
【ニューヨーク=野村優子】米医療保険のユナイテッドヘルス・グループが、オンライン薬局を手掛ける新興企業ディヴィー・ドーズを買収したことが分かった。米CNBCが29日、報じた。取得価格は3億ドル強(約318億円)とみられる。小売り大手参入の動きもみられ、急成長するオンライン薬局の分野を強化する。

ディヴィー・ドーズのサービスは患者の追加負担はなく、医療保険内で利用できる。患者はネットや電話を通じて登録すれば、医師から処方された異なる薬を、服用すべき日時をもとに小分けにして宅配されるのが特徴だ。複数の異なる薬を処方されている患者に対し、服用しやすい形で宅配し、保険サービスとして付加価値を提供する狙いという。
オンライン薬局は成長分野として期待されている。ネット通販最大手アマゾン・ドット・コムは2018年、オンライン薬局のピルパックを買収。ユナイテッドヘルスは買収を通じ、ヘルスケア業界への本格参入を目指すアマゾンにも対抗する。