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ドコモ完全子会社化、NTTの狙いは?

2020年9月30日の日本経済新聞朝刊1面に「NTT、分離から再結集」という記事がありました。NTTは親子上場する子会社のNTTドコモを完全子会社化すると正式発表しました。NTTからドコモが分離して28年がたった今、なぜ再び完全子会社化するのでしょうか。

ここが気になる

約4兆2500億円という過去最大の国内企業へのTOB(株式公開買い付け)。決断の背景にあるのはNTTグループの地盤沈下への懸念です。国内ではKDDIソフトバンクが廉価なサブブランドを展開してユーザーを奪い、独占していたシェアは37%程度まで低下しました。関係者によれば、ドコモの成長鈍化にNTT歴代社長はいらだちを強めていたといいます。

3G時代は海外キャリアから一目置かれたNTTですが、5Gは中国のファーウェイが席巻するなど出遅れました。通信の中核が携帯に移るなか、携帯通信の事業者であるドコモを吸収することで、世界で戦える体制作りを進める狙いがあります。NTTの澤田純社長は、5Gの次世代となる6G技術で世界の主導権を奪回する構想を描きます。

NTTが注力する次世代の光技術は、まばたきの間に2時間の映画を1万本ダウンロードできます。こうした革新技術が日本発で出てくる時代が再び来るのでしょうか。1989年には世界の時価総額でトップだったNTT。ドコモの完全子会社化によってどう巻き返すのか注目です。

20代編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。もっと詳しく知りたい人は9月30日の朝刊1面を読んでみてください。
この記事をまとめた人:大崩貴之
2018年入社。企業取材をする部署で主に医薬品業界を担当。かわいかったドコモダケ、最近あまり見かけないので元気にしているか気になる。

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