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トルコリラ、再び最安値圏 紛争問題が火種に

外国為替市場でトルコの通貨リラが下落基調だ。29日の東京市場では円やドルに対して過去最安値圏で推移した。外貨準備高の急減や経常赤字に加え、旧ソ連での武力衝突による民族紛争の再燃で地政学リスクが高まっているためだ。トルコの中央銀行はリラ安を止めるため利上げに踏み切ったばかりだが、下げ止まっていない。

リラは29日の東京市場で1リラ=13円台半ばで推移した。ドルに対しても1ドル=7リラ台後半と、いずれも過去最安値圏だ。昨年末からの下落率は2割超と安値を更新し続けている。

リラ安の一因として意識されるのが地政学リスクだ。トルコと関係が深い旧ソ連アゼルバイジャンと、ロシアに近いアルメニアとの間で民族紛争が再燃。帰属を巡って主張が対立していた係争地で27日に武力衝突が起きた。SMBC日興証券の平山広太氏は「トルコとロシアの関係悪化につながるとの懸念が市場で連想された」と指摘する。

これまでリラは高いインフレや経常赤字、外貨準備高の急減から下落圧力が高まっていた。8月の物価上昇率は約12%で、中銀が目標とする5%を大きく上回り続けてきた。通貨安を念頭にトルコ中銀は24日、政策金利を2%引き上げた。

エルドアン政権は利上げに否定的な立場にある。政府の意向に反してまでの利上げは「サプライズ」との受け止めが市場で多く、リラ相場も一時は上昇した。だが、地政学リスクが高まると再び下落基調に戻っている。

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