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岩手・遠野市、安藤忠雄氏と連携し子供向け図書施設

岩手県遠野市は、建築家の安藤忠雄氏と連携し、子供向け図書施設「こども本の森 遠野」を整備する。安藤氏が「東北の復興のシンボルは子どもたちの未来である」とのメッセージを込めて自ら設計する木造建築で、2021年7月のオープンを目指す。

建築家の安藤忠雄氏が設計した「こども本の森 遠野」の模型

新たに整備する図書施設は市中心部にある築120年の旧三田屋呉服店を解体して建設。外観を残すとともに一部資材も再利用し、延べ床面積500平方メートルの吹き抜け構造の木造2階建てとする。1階に閲覧室を3室設け、円形階段を通じて2階の通路で入り口そばの閲覧室と一番奥の閲覧室を結ぶ構造とする。

10月に解体工事に着手し、木造建物の施工費用約2億円は安藤氏側が負担し、21年5月の完成後に市に寄付する。一方、市は本棚を建物内に設置するとともに、約2600平方メートルの敷地も一体的に整備する。3棟ある土蔵のうち、1棟を撤去して2棟を飲食スペースなどに改築する。

蔵書は約1万冊を目指し、児童図書などの寄付を10月から21年1月末まで募る。入館料は無料で、本の貸し出しは行わずに閲覧利用のみとする予定だ。

本田敏秋市長は「遠野市は東日本大震災被災地となった沿岸部の後方支援拠点で重要な役割を果たした。『こども本の森 遠野』は震災発生から10年を迎えた年にオープンする。津波の教訓を伝える沿岸部の施設とも連携し、人口減少や少子高齢化に向き合う遠野の底力にしたい」と語った。

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