宇部興産と三菱マテ、セメント事業統合を正式決定

環境エネ・素材
2020/9/29 18:38
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宇部興産三菱マテリアルは29日、2022年4月をめどに両社のセメント事業とその関連事業を統合することを正式に決議したと発表した。統合については2月に基本合意書を締結していた。セメントの国内需要は1990年度をピークに減少傾向にある。両社は販売・物流機能をすでに統合していたが、生産体制の最適化にも踏み込むことで事業基盤を強化する。

会見した宇部興産の泉原雅人社長(左)と三菱マテリアルの小野直樹社長(29日、都内)

21年4月に両社が50%ずつ出資する新会社を設立する。新会社は両社の事業を受け継ぐ。統合の対象事業は建材や生コンなども含む。両社が98年に設立した、セメントの販売・物流機能を統合した宇部三菱セメント(東京・千代田)も新会社に吸収合併される。

両社の社長は同日、都内で記者会見を開いた。工場の統廃合などに関する具体策は未定としたが、宇部興産の泉原雅人社長は統合により「営業利益で100億円規模の改善を目指す」と語った。三菱マテリアルの小野直樹社長は「環境対応でも両社の知見を持ち寄る」と述べた。

合理化によって生まれた経営資源は成長事業へ振り向ける。三菱マテリアルが手掛ける米国でのセメント関連事業や、宇部興産が手掛ける高品質な石灰石を使った高機能無機材料事業に重点的に投資する計画だ。宇部興産の泉原社長は「海外事業を発展させるためのM&A(合併・買収)も選択肢だ」と語った。

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