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原油需要回復遅れに警戒感、G20エネ相会合

2020/9/29 17:54
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【カイロ=久門武史】新型コロナウイルスの影響が続く中、産油国が原油需要の回復の遅れに警戒を強めている。欧州などが再び行動制限に入り、燃料消費が鈍るとの懸念からだ。28日に閉幕した20カ国・地域(G20)エネルギー相会合は市場安定の重要性を強調し、新型コロナの克服を訴えた。

新型コロナの感染再拡大が原油需要回復の重荷に(イラク南部の油田)=ロイター

27、28日にオンラインで開かれたG20エネルギー相会合は「新型コロナを克服するための完全で効果的な貢献を継続する」との決意を再確認した。ロシアのノワク・エネルギー相は席上、需要の急減を受け「持久力と結束を示すことが我々の務めだ」と発言したと伝えられた。

原油需要は4月からは持ち直してきたが、国際エネルギー機関(IEA)は「2020年後半の回復のスピードは遅くなる」と9月の月報で予測している。20年の需要を前年より8.4%少ない日量9170万バレルに下方修正した。「感染の第2波で再び移動需要が落ち込みかねない」とする。

英国は22日、飲食店の深夜営業を禁じるなどの規制強化策を打ち出した。スペインは首都マドリードの一部で再び外出を制限した。フランスは南部マルセイユなどの飲食店を営業停止とし、イスラエルは全土で2度目のロックダウン(都市封鎖)に入った。

最初の流行で各国がロックダウンに踏み切った3~5月ほど影響は大きくないとみられるが、外出や移動に伴うエネルギー消費にはブレーキがかかる。中国の原油輸入が鈍っているのも逆風だ。さえない需要見通しを映し、原油相場は国際指標の北海ブレント原油先物が1バレル40ドル台前半と年初より4割安い。

産油国の不安の種は、目先の需要だけではない。英BPは14日、世界の石油需要が既にピークを過ぎた可能性もあるとの見方を示した。米カリフォルニア州知事は23日、35年までに州内で販売されるすべての新車を排ガスを出さない「ゼロエミッション車」にするよう義務付けると発表した。ガソリン車の新車販売ができなくなる。世界的な石油離れの加速を印象づける動きが相次いでいる。

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