物価目標達成へ「戦略検討を」、日銀の9月会合

2020/9/29 10:30
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日銀は29日、16~17日に開いた金融政策決定会合の発言内容をまとめた「主な意見」を公表した。新型コロナウイルスの収束が見通せないなか、2%の物価目標の達成に向けて「戦略について改めて総合的に検討することが必要ではないか」との声があった。

同会合では企業の資金繰り支援や金融市場の安定をめざす政策の現状維持を決定した。足元の金融政策について「効果を発揮しており、引き続き、企業などの資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めていくことが重要だ」との指摘があった。

米連邦準備理事会(FRB)が一時的に2%超の物価上昇を目指す新たな方針を打ち出したことを念頭に、日銀は以前から「平均的に2%となることを目指している」との意見もあった。

16日に菅義偉政権が発足したことを踏まえ「政府とは引き続き、それぞれの役割を踏まえてしっかりと連携していく必要がある」との声があった。「構造改革や規制改革の機運は高まっている」とし、改革を通じて成長への期待や消費・投資が変われば「物価上昇率も高まっていく」との前向きな見方もあった。

当面の課題としては「企業などの資金繰り支援と金融市場の安定維持のための金融政策に注力する必要がある」との意見が相次いだ。先行きについては企業倒産や失業の増加による潜在成長率や金融仲介機能の低下を警戒する声が出た。

景気については「既に底を打ち、現在徐々に回復が進んでいる」との見方があった一方、「前回会合時点でみていたより幾分改善ペースが鈍い」との慎重な意見も出た。

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