NTT、ドコモ完全子会社化29日決定へ 取締役会に付議

NTTとNTTドコモは29日朝、NTTによるNTTドコモの完全子会社について、同日の取締役会で決定した場合に速やかに公表すると発表した。
NTTがNTTドコモの、一般株主が持つ3割強の株式をTOB(株式公開買い付け)で取得する。投資額は4兆円超とみられ、国内企業へのTOBとして過去最大となる。グループ一体で次世代通信規格「5G」や、あらゆるモノがネットにつながるIoTへ投資し、世界での成長につなげる。菅義偉首相が掲げる携帯電話料金の値下げも見据え、経営を効率化する。
NTTはドコモ株の66.2%を保有している。残り約34%の株式をTOBで取得する。TOB時には株価にプレミアム(上乗せ幅)をつける。プレミアムが一般的な3割強とすると、買収規模は4兆円を超える。ドコモはTOB終了後に上場廃止になる見通し。