会計士協会会長、不適切研修の違反の有無「年内に結論」
日本公認会計士協会の手塚正彦会長は28日の記者会見で、公認会計士による不適切な研修受講の問題に関して、事実確認や法令・会則等の違反の有無について「年内に結論を出す」と述べた。処分については「時間がかかる」と述べるにとどめた。
不適切研修の問題は、あずさ監査法人の内部告発により7日に明らかになった。義務化されている専門研修について、eラーニングで複数の講座を同時に受講し、不正に単位を取得していた。あずさ同様に二重受講が可能だった他法人や団体についても協会は調査を進める。
不正を行ったとされる会計士の処分については、独立性を担保するため協会の執行部を除いた会議で検討する。あずさが単位の再算定を行った結果、単位が満たないと認定された会計士は45人に上る。手塚会長は「それなりの人数がおり、場合によっては本人に話を聞く必要がある。処分までは時間がかかる」との認識を示した。