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新型コロナ死者数、世界で累計100万人に迫る

インドは1日あたりの死者数が足元で世界最多となっている(22日、アーメダバード)=AP

米ジョンズ・ホプキンス大によると、世界の新型コロナウイルスによる累計死者数が早ければ28日に100万人を超える見通しだ。感染拡大の中心地となったインドや新規感染が高止まりする南米では、医療体制の脆弱さが露呈し、死者数の増加が続く。域内移動の制限を緩和し、感染が再拡大している欧州でも死者数が増加傾向にある。

国・地域別の累計で最多となっているのが米国の約20万人で、ブラジル(約14万人)、インド(約9万人)が続く。地域別では南米だけで累計死者数の3割以上を占める。死者数100万人は1968年の香港風邪(インフルエンザ)に匹敵する水準だ。1日あたりの新規死者数(7日移動平均)は7月中旬ごろから約5千~6千人の間で推移している。

インドは1日あたりの死者数が1千人を上回り世界最多となっている。3月下旬に厳格な行動制限を導入したが、感染者減を待たずに規制を緩和し、爆発的な感染拡大につながった。米ワシントン大学医学部保健指標評価研究所(IHME)は、インドの累計死者数が2021年1月までに米国とブラジルを抜き、最大で現在の約10倍の90万人を超える可能性があると予測する。

南米の感染拡大ペースは鈍化しているものの、新規死者数は4カ月近くにわたって約2千~3千人で高止まりしている。ブラジルを筆頭に多くの国が経済を重視し、行動規制を早々に緩和した。貧困層などで適切な医療を受けられないまま死に至るケースも出ている。メキシコの保健省は9月上旬、平年と比べて死者数がどれだけ多いかを示す「超過死亡」が3月以降の合計で約12万人に達したとの推計を発表した。メキシコの新型コロナによる死者数は累計7万6千人強だが、実態はさらに悪い可能性がある。

欧州連合(EU)と英国を合計した新規死者数は足元で6月の水準(約360人)まで再び増加した。感染の再拡大で、新規感染者数が4月のピーク時を上回る国が相次いでいる。これを受けて、フランスは9月下旬からマルセイユやパリで商業施設の営業を制限。スペインでは一部地域で外出を制限した。抑止政策へ迅速にかじを切り、死者数の増加に歯止めをかける狙いだ。

日本の累計死者数は27日時点で1500人超に達した。新規死者数は減少しているが、9月の連休で人出が増加し、感染拡大に懸念が残る。

世界の累計感染者数は28日に3300万人を超え、新たな増加局面を迎えている。米国やロシアなどで新規感染が再び増加しており、新規感染者数(7日移動平均)は約30万人と過去最多の水準にある。感染から死亡に至るまでには2週間程度の時間差があるとされ、新規死者数の増加が再び勢いを増すおそれもある。

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