壱番屋の3~8月期、純利益64%減に縮小 海外でカレー店復調
「カレーハウスCoCo壱番屋」などを展開する壱番屋は28日、2020年3~8月期の連結純利益が前年同期比64%減の6億7800万円だったようだと発表した。79%減の4億1000万円だった従来予想から減益幅が縮小する。
新型コロナウイルスの感染拡大で海外の既存店売上高を当初は5割減と想定していた。中国を中心に感染がやや一服するなどした影響で、3~8月期は33%減で着地した。国内は巣ごもり消費でカレーの宅配や持ち帰りのニーズが伸びている。営業段階から減益幅が縮小した。
売上高は16%減の214億円と、従来予想から微減すると見る。
足元では客足、客単価ともに回復傾向にある。特に全店舗の約7割を占める郊外店で客足が戻りつつあるという。宅配は配達料のほか、価格を持ち帰りメニューより一部高めに設定している。3~8月の客単価は2%上昇した。
同社は店舗の9割近くがフランチャイズ展開のため、人件費や物件の賃借費といった固定費の自社負担が比較的少ない。苦戦する外食企業が多いなか、客足や客単価が戻ると採算の改善に弾みが付きやすい。
21年2月期通期の業績予想は精査中とした。4月に開示した通期の計画は連結純利益が前期比67%減の10億円、売上高は13%減の450億円。
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