西日本シティ銀行、新興企業育成へ20億円ファンド

2020/9/28 19:00
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西日本シティ銀行は28日、未上場企業に出資するベンチャーファンドを立ち上げたと発表した。ファンドの総額は20億円で同行が全額出資した。存続期間は10年。スタートアップの成長を支援し、新規株式公開(IPO)などによる投資利益の獲得や、将来の資金需要拡大につなげる。

谷川浩道頭取は同日の記者会見で「創業期企業の育成にはノウハウがある」と強調した。融資と異なり、出資では「対象先企業と運命共同体となり、行員の成長も期待できる」と狙いを語った。

新しく設立した「NCBベンチャーファンド」は、業種や企業ステージを問わずスタートアップや第2創業企業に出資する。投資地域は西日本シティ銀行の本支店のある九州や東京、大阪が対象となる。

新設したNCBベンチャーキャピタル(福岡市)が運用を担う。銀行からの出向者が外部のコンサルティング会社とも連携し、出資先の選定や経営支援を行う。

第1号案件として九州大学発スタートアップで次世代有機ELの発光材料を開発するキューラックス(福岡市)に出資する。出資額は非公表。同社は2023年のIPOをめざしている。

西日本シティ銀はこれまで農林水産業の6次化、大学の研究成果の事業化、九州企業を支援する投資ファンドを、QBキャピタル(同)や日本政策投資銀行、地域経済活性化支援機構(REVIC)などと組んで運営。ファンド運営のノウハウが蓄積されたため、単独での設立を決めた。

同行は2019年度に計4千件の創業支援の相談を受け、総額1500億円を融資している。スタートアップの間では株式上場だけでなく、事業売却なども有力な選択肢となっており、ファンドを通じて経営面でも銀行と密に連携する。

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