座間9人殺害、30日に初公判、被害者の「承諾」争点

社会・くらし
2020/9/28 17:41
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神奈川県座間市の9人殺害事件で強盗強制性交殺人罪などに問われた白石隆浩被告(29)の裁判員裁判初公判が30日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれる。被告は起訴内容を認める方針だが、弁護側は承諾殺人罪を主張予定で、被害者に殺害の了承があったかが主な争点だ。検察側は死刑を求刑するとみられる。

白石隆浩被告(ツイッターから)=共同

捜査関係者によると、犠牲者は自殺願望のあった15~26歳の若者ら。被告は逮捕時に殺害を認め「所持金や乱暴目的だった」と説明。ツイッターに自殺願望を書き込むなどした人を誘い出していたが「実際に死にたいと思っている人はいなかった」とも供述した。関係者によると、公判でも起訴内容を認める意向を示している。

だが、弁護側は被害者が殺害されることに同意したとして殺人罪より法定刑の軽い承諾殺人罪の成立を主張し、被告とは一致していない。完全な刑事責任能力があったかも争うという。検察側は家族や知人に対する被害者の生前の言動などから承諾はなかったと立証する方針。鑑定留置の結果、完全責任能力があるとみている。

事件の性質や遺族の強い希望で、被害者は全員匿名で審理され法廷ではA~Iのアルファベットで呼ばれる。

公判日程は計24回、77日間に及ぶ。事件の時系列順に被害者9人を3グループに分けて審理し、それぞれ中間論告を実施。全体の論告求刑は11月26日、判決言い渡しは12月15日の予定だ。裁判員の負担が重くなるため、地裁立川支部は裁判員6人のほか、欠員が生じた場合の補充裁判員も上限の6人を選任した。

起訴状によると、座間市の自宅アパートで2017年8月下旬~10月下旬、女性8人に乱暴した上、男性1人を加えた9人をロープで首を絞めて殺害し現金数百~数万円を奪ったとしている。

〔共同〕

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