井上万博担当相「インフラ整備に課題」 初の大阪訪問

2020/9/27 19:31
保存
共有
印刷
その他

大阪・関西万博について意見交換する井上万博担当相(左)と(右から)松井大阪市長、吉村大阪府知事(27日、大阪市中央区)

大阪・関西万博について意見交換する井上万博担当相(左)と(右から)松井大阪市長、吉村大阪府知事(27日、大阪市中央区)

井上信治万博担当相は27日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)が開かれる大阪府を訪れ、吉村洋文知事や松井一郎大阪市長と会談した。井上氏は「国家的プロジェクトとして大成功を収める必要がある」と強調。吉村知事は「担当大臣が就任することで準備が加速する。地元自治体として協力したい」と述べ、国と大阪府・市が連携することで一致した。

井上氏の大阪訪問は万博担当相就任後、今回が初めて。大阪府公館(大阪市)で開かれた会談で、井上氏は「現場視察では色々な課題があると聞いた。インフラ整備などではちょっと心配がある。まずは現場の声を聞いて取り組んでいきたい」と述べ、今後も開催地の視察などを通じて地元との意見交換に努める意向を表明した。

松井市長は「(井上氏の)地元の東京は情報の発信地でもあり、是非、東京から機運を醸成してほしい」と要望。井上氏は会談後、記者団に「地元と協力関係を築いていくことが成功につながる」と述べ、大阪府・市と連携して全国的な機運醸成に積極的に取り組む考えを示した。

会談に先立ち、井上氏は開催地の人工島・夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)を視察した。万博の運営主体である「日本国際博覧会協会」の石毛博行事務総長らが同行し、井上氏は準備状況などについて説明を受けた。石毛氏は「担当大臣に現場を見てもらうことで、課題を実感してもらうことができた」と指摘し、今回の現場視察の意義を強調した。

井上氏は吉村・松井両氏との会談後、大阪市内のホテルで関西経済3団体のトップとの意見交換会に出席した。関西経済連合会の松本正義会長は「大阪経済にとって乾坤一擲(けんこんいってき)のイベントだ。経済界としても気合を入れている」と述べ、万博開催を通じた関西経済への波及効果に期待感を示した。

松本氏は意見交換会後に記者団の取材に応じ、会場建設費の上振れが懸念されることについて「できる限りのことはやるが、できないことはできないとはっきりと言っていかなければならない」と、経済界のさらなる負担増をけん制した。

費用負担の割合は国と自治体、経済界で3分の1ずつとする枠組みとなっている。井上氏は記者団の取材に「上振れした場合も変わらないと思っている」と述べるにとどめ、協会が年内にも策定する基本計画で会場建設費を盛り込むことを示唆した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]