新型コロナ感染者、米で700万人超に 欧州でも再拡大
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米国の新型コロナウイルス感染者数が25日、700万人を突破した。感染者数は世界で最多だ。夏休み中の人の移動や学校再開を背景に新規感染者が増えているからだ。
米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、米東部時間25日午後2時45分(日本時間26日午前3時45分)時点で、米国の感染者数は約700万5千人、死者数は20万3千人を記録した。世界では感染者数が約3235万人、死者数は約98万5千人になった。
新規感染者数(7日移動平均)が22日まで10日連続で増えた。米CNNは25日、中西部など23州で前週と比較して新規感染者が増加したと報じた。22日には死者数が20万人を超えた。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「米国は依然として感染の初期段階だ。秋冬の挑戦に備えができているかを考えるべきだ」と指摘する。多くの大学が新学期を迎える秋は、対面での授業も始まる。気温が下がれば室内で人々が集まって過ごす時間も増え、より感染しやすくなる懸念がある。
感染拡大が止まらなければ経済再開も慎重にならざるをえない。ニューヨーク市は30日からバーを除く店内での飲食を条件付きで解禁するが、利用できる客席数を定員の25%に制限し、利用客に検温と追跡に備えた連絡先の提供を求める。(米州総局)