フィリピン電力大手、東京ガスとLNG洋上基地を開発

アジアBiz
2020/9/25 20:28
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【マニラ=遠藤淳】フィリピンの電力大手ファーストジェンは25日、液化天然ガス(LNG)洋上基地の建設に関する認可をエネルギー省から取得したと発表した。3億ドル(約320億円)前後を投じ、東京ガスと共同で関連施設を整備する。2022年7~9月の稼働を目指す。

ファーストジェンが運営するガス火力発電所(フィリピン北部バタンガス州)

ファーストジェンが北部ルソン島の湾岸に持つガス火力発電所の近くに桟橋を建設。浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備を搭載した船を常時停泊させ、燃料となるガスを送れるよう整備する。10月にも着工する。事業を手がける会社にはファーストジェンが80%、東京ガスが20%を出資する予定。

両社は18年12月に提携し、LNG受け入れ基地を陸上に建設する計画を進めていたが、建設コストの低い浮体式LNG設備を導入する方向に転換した。ただ、浮体式LNG設備は台風など気象の影響を受けやすく、能力を増やすのが難しい。需要が拡大すれば、陸上基地の建設を検討する。

ファーストジェンは首都マニラのあるルソン島などに電力を供給する。ガス火力発電所は現在、南西部パラワン島沖の海底ガス田からガスを引き込んでいる。ガス田は今後枯渇すると見込まれており、代わりの調達手段を確保する必要に迫られていた。東京ガスがLNGの洋上基地を手がけるのは初めてとなる。

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