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首相、五輪開催の決意表明 初の国連演説

(更新)

菅義偉首相は25日(日本時間26日)に米ニューヨークで開く国連総会の一般討論演説で、2021年夏に延期した東京五輪・パラリンピックの開催に向けた決意を表明した。「人類が疫病に打ち勝った証しとして開催する決意だ」と語った。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け「安心安全な大会に皆さんを迎えるために今後も全力で取り組んでいく」とも述べた。

事前に録画した演説のビデオ映像を配信した。首相として初めて国際会議の場で外交に関する見解を示す場となった。

北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けて「条件をつけずに金正恩(キム・ジョンウン)委員長と会う用意がある。あらゆるチャンスを逃すことなく、全力で行動していく」と訴えた。「解決には一刻の猶予もない」と各国に理解を呼びかけた。

安倍晋三前首相が掲げた「自由で開かれたインド太平洋」構想の推進を表明し、安倍政権の外交姿勢を踏襲した。

新型コロナの感染拡大を巡っては、多国間主義の下で各国が協力を深める契機となるよう連帯を求めた。新型コロナは国家の枠を超えて一人ひとりの命を守る「人間の安全保障」の危機だと主張した。

治療薬やワクチンを途上国を含め公平に流通させるための全面的な支援を表明した。背景には米国や欧州各国などがワクチン確保に動き、争奪戦の様相を呈していることへの懸念がある。

感染収束に向けた国際貢献の取り組みも説明した。医療従事者への技術支援など医療・保健分野で1700億円超の対外支援を実施していると述べた。途上国の経済を支援するため、2年間で最大5000億円の緊急支援円借款を実施していると説明した。

新型コロナ対応で中国寄りとの批判がある世界保健機関(WHO)に関し、検証や改革への協力を訴えた。紛争処理制度が機能不全に陥った世界貿易機関(WTO)改革も推進すると伝えた。

国連総会は例年、各国首脳らが一堂に会する。今年は新型コロナの影響で国連大使など出席者を最小限に限って開く。各国首脳は演説する代わりに演説を収めたビデオを会場で流す。

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