大還元後のマクセルHD、ROE改善のカギは回転率
証券部 岩本圭剛
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マクセルホールディングスの自己資本利益率(ROE)が低迷している。一世を風靡したカセットテープの販売で蓄えた利益を「物言う株主」らに大規模還元して財務レバレッジを高めてきたものの、新型コロナウイルスの打撃もあり目標とする6%の達成は厳しい。ROEを高めるカギは事業の絞り込みによる総資産回転率の向上にありそうだ。
マクセルHDが2021年3月期を最終年度とする中期経営計画で掲げたROEは6%。だがコロナショックで主力の自動...
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