高級すぎて「敷居高い」浸透?本来の用法29% 文化庁

2020/9/25 17:00
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文化庁が25日に発表した国語に関する世論調査で、慣用句の「敷居が高い」を「高級すぎたり上品すぎたりして入りにくい」と捉える人が56.4%に上ることが分かった。辞書で本来の意味とされる「相手に不義理などをして行きにくい」との使い方は29.0%で前回08年度調査より13.1ポイント減った。

調査は全国の16歳以上の男女約3500人を対象に実施し、約2000人から回答を得た。

「浮足立つ」の認知度も初めて調べた。本来の「恐れや不安を感じ、落ち着かずそわそわしている」が26.1%で「喜びや期待を感じ、落ち着かずそわそわしている」と捉える人は60.1%に上った。

文化庁によると、「敷居が高い」は戦前の小説などでは本来の意味で使われていた。同庁担当者は借金を返さないなどの「不義理」が生じる場面や文脈での使われ方が減る一方、「行きにくい」という意味だけが残り、新たな使い方が浸透したと推測する。

「敷居が高い」「浮足立つ」とも2通りの意味を併記する辞書があるという。担当者は「本来の意味と異なっても、誤用とは言えない」と指摘。ただ「世代によって異なる受け取り方がされ、意図と異なる意味で伝わる可能性もある」とした。

調査では「国語が乱れていると思うか」も尋ねた。「乱れていると思う」は66.1%で、20年前の1999年度調査(85.8%)から19.7ポイント減った。乱れている内容を複数回答で聞いたところ、最多は「敬語の使い方」の63.4%、「若者言葉」が61.3%で続いた。

不適切とはいえない敬語でも「気になる」人が多い例もあった。「就職はもうお決まりになったのですか」との表現が「気になる」との回答は40.5%で、「気にならない」の55.5%と拮抗した。何に敬意を示しているのかが不明確なことが理由といい、同庁担当者は「敬語は文型だけでなく状況や相手との関係性などによって、使い方が正しいかの判断が分かれるようだ」と述べた。

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