今井元補佐官、内閣官房参与に エネルギー政策で助言
菅義偉首相は25日、安倍晋三前首相の下で首相補佐官を務めた今井尚哉氏ら5人を内閣官房参与に任命した。

内閣官房参与は専門分野の政策課題について首相へ助言する。今井氏は経済産業省出身で第1次安倍政権で事務の首相秘書官を務めた。2012年の第2次政権発足後は政務の首相秘書官、19年からは政策企画の総括担当として首相補佐官を兼務した。

ロシアとの平和条約締結交渉や新型コロナウイルス対策などにも携わった。菅内閣の参与としての担当分野はエネルギー政策などに限る。
加藤勝信官房長官は25日の記者会見で今井氏について「首相秘書官を長きにわたり務めた。経験を踏まえて必要に応じて助言してほしい」と説明した。
安倍前首相の内閣官房参与だった経済学者の浜田宏一氏、元復興庁次官の岡本全勝氏ら10人が内閣総辞職に伴い退職していた。