愛知でヒアリ女王数十匹 巣形成、働きアリ千匹以上
愛知県は25日、名古屋港飛島ふ頭(同県飛島村)で、強毒を持つ南米原産のヒアリの女王アリ数十匹を発見したと明らかにした。働きアリも千匹以上見つかり、巣を形成していた。殺虫剤で駆除するとともに、11月までに飛島ふ頭全域を調査する。県内でヒアリの巣が確認されたのは初めて。

小泉進次郎環境相は閣議後記者会見で「女王アリが飛び立ち、他の場所に広がった可能性がないとはいえない。調査を継続し、定着防止に万全を期す」と話した。
飛島ふ頭では12日と15日にヒアリ計700匹以上が見つかった。県や環境省が18~23日に追加調査を実施した結果、卵やさなぎを含む巣1カ所を確認した。6月の調査では異常はなかったという。見つかった女王アリは全て未成熟で、この巣で繁殖した可能性が高い。
〔共同〕