消えた小田急線 マンガ家 とり・みき
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前回、コロナ禍中に追加された渋谷のダンジョンを抜け、無事に地上に出る自信がない、というようなことを書いた。
たいていの不条理な出来事というのは既にSFの中に予見されていて、例えば堀晃さんの「梅田地下オデッセイ」という中編では、迷路のような梅田地下街に閉じ込められた人々の行く末が描かれている。
マンガでは諸星大二郎さんの「地下鉄を降りて……」という短編があり、こちらは地下鉄を降りたものの地上に戻れ...
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