トルコ中銀、2%利上げ 通貨安で2年ぶり

2020/9/24 21:23
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【イスタンブール=木寺もも子】トルコ中央銀行は24日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利の1週間物レポ金利を2%引き上げ、年10.25%とした。エルドアン政権は低金利で景気を支える意向を示していたが、史上最安値圏で推移する通貨リラ防衛のため中銀は2年ぶりの利上げに踏み切った。

トルコリラは連日最安値を更新していた(イスタンブールの両替所)=ロイター

市場予想は据え置きで、利上げ発表の直後、リラは対ドルで一時、前日比2%近く上昇した。リラは9月に入り、連日のように史上最安値を更新していた。昨年末からの下落率は2割を超える。

中銀は国営銀行を通じてリラを買い支えるが、外貨準備への不安がさらなるリラ売りを呼ぶ悪循環に陥っている。金を除く外貨準備高は足元で450億ドル(約4兆7000億円)と昨年末からほぼ半減した。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは今月、トルコの格付けを投機的水準の「B1」から「B2」にさらに引き下げ、国際収支危機の恐れを指摘していた。

焦点は引き締めが続くかどうかだ。中銀は声明で、インフレを抑え込むため「8月以来の引き締め措置を強めるべきだと判断した」と利上げの理由を説明した。主要政策金利はインフレ率(11.77%)をなお下回り、実質的なマイナス金利状態にある。市場ではより大幅な利上げを期待する声が強いが、政治的な難しさもある。

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