すむたす、中古マンション売却額をAI表示
不動産テック企業のすむたす(東京・港)は24日、中古マンションの売却を検討する人がオンラインで売却価格を調べられるサービスを始めたと発表した。仲介会社を通じて売る場合と、再販目的にすむたすが買い取る場合との2パターンの価格について人工知能(AI)が算出する。

新サービス名は「ウレタ」。マンションを売りたい人がマンション名や郵便番号、部屋の広さなどをサイトで入力すると、売却時の予想価格を瞬時に表示する。AIが算出するのは2種類で、地域の仲介会社経由で数カ月程度かけて売る場合の予想価格帯と、すむたすが最短2日で買い取る場合の価格を示す。
当初は東京23区と神奈川県の一部などのマンション売却が対象。消費者の利用は無料で、実際に売却に進む場合は査定を依頼できる。ウレタの利用により不動産会社から営業を受けることはないという。すむたすは掲載する不動産会社から利用料を得るほか、ウレタ経由で自社の買い取り再販事業を使ってもらうことで収益を得る。
開始時点で50社の仲介会社がウレタに参加する。首都圏にサービスを広げて22年3月末までに仲介会社を300社に増やし、600件の売却成約を目指す。すむたすはAIを使って査定し、最短2日で中古物件を買い取る「すむたす買取」を提供している。この価格算出のアルゴリズムをウレタに活用した。
角高広社長はオンラインの記者会見で「売却価格を知った後に、依頼する不動産会社を選べるサービスはこれまでなかった。仲介会社も非対面で買い取りを進められる」と利点を強調した。
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