日本の研究力低下、つまずきは若手軽視
科技立国 落日の四半世紀(1)

科学&新技術
2020/9/25 11:00
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日本経済新聞 電子版
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ノーベル賞は40代前半までの業績で受賞する場合が多い(2014年12月、日本人3氏が物理学賞を受賞)=共同

ノーベル賞は40代前半までの業績で受賞する場合が多い(2014年12月、日本人3氏が物理学賞を受賞)=共同

科学技術が経済や安全保障を左右するいま、日本の研究力低下が止まらない。米欧の後追いを脱却しようと、国は1996年度に科学技術基本計画を打ち出し、90年代後半には米国などに次ぐ地位を誇った。その後も世界のけん引役を担うはずだったが、日本の研究力は中国などの後じんを拝し、今では世界9位に沈んだ。日本はどこでつまずいたのか。落日の四半世紀を検証する。

「科学研究から経済成長に必要なイノベーションを搾り取ろうとしたが、明確な成功はなかった」。英科学誌ネイチャーは8日付の論説で、約7年半にわたる安倍政権の科学政策を総括した。

安倍晋三前首相は「世界で最もイノベーションに適した国を造る」として、出口を重視するトップダウンの大型プロジェクトを相次いで立ち上げた。首相がトップの科技政策の司令塔を「総合科学技術・イノベーション会議」に改称するなど、イノベーションを重視したが、日本の研究力低下は止められなかった。

安倍政権下で策定され、20年度に終わる…

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