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サムスン、価格を699ドルに抑えた5Gスマホ米国発売

スマートフォンメーカー各社が高速通信規格「5G」に対応したスマホを相次ぎ発売している。韓国サムスン電子は23日、主力の「S20」シリーズで価格を抑えた5Gスマホを発表した。シャープや小米(シャオミ)なども力を入れており、機種の多様化が進む。ただし多くの国では5G通信インフラが十分には整っておらず、普及にはまだ時間がかかりそうだ。

サムスン電子が発売する5Gスマホ「Galaxy S20 FE」

サムスン電子が発表したのは主力モデル「Galaxy(ギャラクシー) S20」シリーズで「ギャラクシー S20 FE」。価格は699ドル(約7万3400円)からで、10万円を超えていた従来の旗艦モデルから引き下げた。まず10月2日に米国で売り出す。

複数の本体カラーを用意している

日本などでの発売時期は明らかにしていない。価格は引き下げたが機能は旗艦モデル並みを維持し、背面には3つのカメラを搭載した。30倍までズームできるという。

かつては高機能で高額が当然だった5Gスマホだが、最近になって各社は価格が5万円前後の製品にも力を入れ始めた。シャープは低価格帯の5Gスマホを今秋に発売する。価格は3万~6万円程度と見られる。中国大手のシャオミも日本では同社初となる5Gスマホ「Mi10 Lite 5G」を発売した。価格は4万2740円だ。

今後は米アップルのiPhone(アイフォーン)や米グーグルのピクセルも5G対応の新型スマホを発売する見通し。特に日本はアップルのシェアが5割近くに達する市場であり「アップルの参入で5Gスマホが一気に普及する可能性がある」(電子部品メーカー)との見方もある。

各社が低価格機種の導入などに動く背景には、5Gスマホへの買い替えが思うように進んでいない実態がある。米調査会社IDCは2020年のスマホ出荷台数が前年比9.5%減ると見込む。新型コロナウイルスの感染拡大による消費の冷え込みに加えて、スマホ需要を下支えすると期待されていた5Gスマホの販売が伸び悩むためだ。

最大の要因は5G通信網の整備が進んでいないことにある。5Gの電波は高速通信が可能になる半面で周波数が高く、遠くまで届きにくい欠点がある。通信環境を整えるには現行の4Gよりも多くの基地局が必要だ。中国など世界でインフラ投資は活発だが「通信網が整うまでには時間がかかる」(国内調査会社アナリスト)との声が多い。

日本の5G普及への取り組みは他国に比べて遅れ気味だ。英調査会社オムディアによれば19年末時点の5Gインフラ整備の進捗度は韓国が首位。米国や中国も10位以内だが、日本は13位だった。KDDIが基地局整備を前倒しするなどの動きもあるが、官民がさらに力を入れる必要がある。

メーカーの製品開発にも課題が残る。各社の5Gスマホで通信以外の機能向上はカメラの高精度化などにとどまる場合もある。消費者に買い替えを促すには4G製品との違いを分かりやすく理解できるような新機能を打ち出すことも必要だ。

(菅野気宇、河端里咲)

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