フィッチ、ラオス格付けを「トリプルC」に引き下げ

2020/9/24 17:49
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【バンコク=岸本まりみ】大手格付け会社フィッチ・レーティングスは23日、ラオスの長期債務格付けを「Bマイナス」から重大な信用リスクがある「トリプルC」に2段階引き下げた。中国向けを中心とする公的債務の返済期限が迫る中、新型コロナウイルスの打撃で財政が悪化している。「債務の返済能力が低下した」と評価した。

ラオスでは中国の支援を受けた高速鉄道の建設が進む(2018年5月、ビエンチャン郊外)

ラオスは中国の広域経済圏構想「一帯一路」の下、同国から多額の投融資を得て高速鉄道やダムなどを建設している。フィッチは「現在の外貨準備高が約13億ドル(約1370億円)なのに対し、(2021年からの)4年間で毎年11億ドルの債務が満期を迎える」とし、返済負担に強い懸念を示した。

ラオスでは新型コロナの感染拡大の影響で、タイなど周辺国で働いていた10万人以上のラオスの出稼ぎ労働者が失職し、国際送金が急減している。ラオスにとって数少ない外貨獲得手段の一つが断たれ、財政悪化に拍車がかかっている。

フィッチは5月にラオスの格付け見通しを「ステーブル(安定)」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げていた。8月には米格付け会社ムーディーズがラオスの格付けを「Caa2」に2段階引き下げた。債務危機を背景に、格付け大手によるラオス格付けの引き下げが相次いでいる。

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