強烈な打鍵、あふれるエネルギー I・メジューエワ、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏
[有料会員限定]
今年はベートーヴェンの生誕250年に当たる。日本を拠点に活動してきたイリーナ・メジューエワがピアノ・ソナタ全曲演奏に取り組んでいる。同日2回の公演で7曲を演奏した第5.6回を聴いた。
昼すぎに始まった第5回は第7・8・12・28番の4曲。メジューエワの音は硬質で良く通り、音楽が隅々まで明晰(めいせき)に鳴る。フォルテやアクセントは鋭く、フレージングの引きや弱拍は浅く、クレッシェンドもかなり大きい...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り520文字