九州工業大、超小型衛星打ち上げへ パラグアイなどと

2020/9/24 17:01
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九州工業大学は24日、パラグアイやフィリピンと共同で超小型の人工衛星3基を開発し、2021年に打ち上げると発表した。パラグアイにとっては同国初の衛星打ち上げになる。九工大はこれまで18基の人工衛星の打ち上げ実績がある。来年の計画を含めると21基となり、同大は「衛星開発は世界の大学でも先頭にいる」と話す。

九州工業大学が24日公開した、来年打ち上げ予定の超小型人口衛星(北九州市)

開発した衛星は約10センチメートル角のボックス型。九工大が国際協力などを目的に「バーズプロジェクト」の名称で取り組む衛星開発の中核事業で、これまで打ち上げた18基のうち11基を占める。

今回は衛星の大きさは従来と同じだが、新たな部品を搭載し、姿勢制御の性能を高めた。太陽電池の据え付けに宇宙用の特別な接着剤ではなく、民生用の安価な接着剤を使用するなど、民生用部材の宇宙空間での耐久性を調べつつ開発費を下げる試みを進める。

3基の衛星は10月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に引き渡され、JAXAの協力で国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれる。宇宙に放出され、通信インフラの無い地上のへき地から集めたデータを衛星を介して都市部に転送するなど8つの実証実験を予定する。パラグアイは自国の感染症の原因となる昆虫の生息データの収集に役立つと期待する。

衛星の開発費は非公表だが、1基あたりの材料費は約300万円という。九工大大学院の趙孟佑教授は「材料費は当初700万円以上したが、経験を重ねて下げた。安価に衛星を開発するノウハウが強み」と強調した。

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