日韓首脳が電話協議 菅氏「厳しい状況、放置いけない」

日韓対立
菅内閣発足
2020/9/24 11:03 (2020/9/24 12:27更新)
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日韓首脳の協議は2019年12月以来=共同

日韓首脳の協議は2019年12月以来=共同

菅義偉首相は24日午前、首相官邸で韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と約20分間電話で協議した。元徴用工問題などの懸案に触れ「非常に厳しい状況にある両国関係をこのまま放置してはいけない」と伝えた。同問題について日韓関係を健全に戻すきっかけをつくるよう求めた。

「日韓両国は極めて重要な隣国だ」と述べ、北朝鮮情勢を巡る日韓、日米韓の連携が重要だとの認識を強調した。首相は新型コロナウイルス対策での協力も提起した。文氏は首相就任への祝意を伝達した。

北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けた協力を要請し、文氏は支持を表明した。新型コロナの影響で停滞している両国間の人の往来再開に向けた協議を加速すると申し合わせた。

菅氏は協議後、記者団に「様々な問題に関する日本の一貫した立場に基づいて、今後とも韓国に適切な対応を強く求めていきたい」と語った。加藤勝信官房長官は記者会見で電話協議は韓国側の呼びかけだったと明らかにした。

日韓首脳の協議は2019年12月に当時の安倍晋三首相と文氏が中国で会談して以来となる。

日韓関係は多くの懸案が残る。元徴用工に関する訴訟は韓国の原告が日本企業の資産を差し押さえ、資産現金化に向けた手続きが進む。

日本政府は18年10月の韓国大法院(最高裁)判決が1965年の日韓請求権協定を踏まえておらず、国際法違反だと訴えてきた。韓国側に解決策を示すよう繰り返し求めている。

日本の対韓輸出管理の厳格化を巡っては、韓国が世界貿易機関(WTO)に提訴した。

韓国大統領府によると文氏は16日、菅首相の就任を祝う書簡を日本側に送った。首相は文氏に「日韓両国は重要な隣国で、未来志向の関係を期待する」との内容で返信したという。

首相は自民党総裁選を通じ「中韓をはじめ近隣諸国としっかり付き合い、常に意思疎通できる外交を進めたい」と述べてきた。

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