JPモルガン、資産25兆円を英から独へ EU離脱に対応

英EU離脱
金融機関
2020/9/24 0:11 (2020/9/24 3:49更新)
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米JPモルガンは英ロンドンからEU向けサービスを手掛けてきた=ロイター

米JPモルガンは英ロンドンからEU向けサービスを手掛けてきた=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】米銀大手JPモルガン・チェースが2千億ユーロ(約25兆円)規模の資産を英国からドイツに年内に移すことが23日、明らかになった。米ブルームバーグ通信などが伝えた。英国の欧州連合(EU)離脱の「移行期間」終了後も、EU加盟国の顧客にサービスの提供を続けられるようにする。

同社は英ロンドンに欧州・中東・アフリカ地域の統括拠点を置き、在EUの顧客向けサービスを手掛けている。英国はEU離脱により、域内で自由に金融事業を営める「単一パスポート」の制度から外れる。

英とEUは金融サービスの相互提供を続けられる枠組みを模索しているが、通商交渉は遅れている。移行期間が終わる予定の年末までに妥結に至らない事態に備えて、移管を決めたもようだ。

報じられた規模は総資産の1割弱に相当する。在ロンドンの広報担当者は日本経済新聞の取材に「コメントできない」と回答した。

JPモルガンはドイツ法人がEU当局の免許を取得済み。英国からの越境サービスが規制上できなくなれば、ドイツが在EU顧客向けのサービス拠点の一つになる見込みだ。資産移管に伴い、約1万7千人が働く英国からEUへの従業員移転も今後進められるとみられ、ロンドンの金融街シティーには痛手となる。

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