関電、21年3月期39%経常減益 コロナで430億円下押し
関西電力は23日、2021年3月期の連結経常利益が前期比39%減の1300億円になる見通しだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が響き、電力販売など総合エネルギー・送配電事業で390億円、ホテルなど生活・ビジネスソリューション事業で40億円の利益を押し下げる。電力販売の契約数減少や原子力発電所の稼働減も重荷となる。
純利益は31%減の900億円、年間配当は前期と同じ50円を見込む。これまではコロナ禍の影響を見通せないとして、21年3月期の業績や配当の予想を「未定」としていた。
売上高見通しは6%減の2兆9800億円。松田善和経理室長は同日の記者会見でコロナの影響について「宿泊施設など業務用では21年3月期いっぱい、工場など産業用では22年3月期末まで需要低減の要因となりそうだ」と述べた。