タイ中銀、政策金利据え置き GDP予想、上方修正

東南アジア
2020/9/23 18:44
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【バンコク=岸本まりみ】タイ中央銀行は23日の金融政策委員会で、政策金利(翌日物レポ金利)を年0.5%に据え置くことを決めた。5月までに過去最低の水準に引き下げた政策金利が新型コロナウイルスの経済への打撃を緩和していると判断した。2020年の経済成長率の見通しについてはマイナス7.8%とし、従来予想から小幅に上方修正した。

入国制限措置によりスワンナプーム空港の利用者は激減している(6月)=小高顕撮影

7人の委員全員が据え置きを支持した。据え置きは3会合連続となる。タイの政策金利は20年に入ってから3度引き下げられ、5月に過去最低の0.5%となった。同日会見したティタナン副総裁は「いまは金融政策がカギとなる局面ではない」と述べ、経済回復には財政政策がより重要だとの見方を強調した。

20年の成長率の見通しは、6月に公表したマイナス8.1%の予想からわずかに上方修正した。3月下旬から始まった経済活動制限の影響が予想より小さかったことなどを理由に挙げた。

タイ政府は新型コロナの感染拡大に伴い、3月下旬に非常事態宣言を発令した。すでに経済活動の大半が再開したものの、主力産業の観光業を支える外国人観光客の入国規制は続いている。タイ中銀はマイナス予想の主な理由に渡航制限による観光業への打撃を挙げ「経済が回復するには2年以上かかる」との見方を改めて示した。

通年の経済成長率がマイナス成長に落ち込めば金融危機時の09年以来、11年ぶりとなる。タイ中銀は「観光と輸出の先行きについては極めて不透明」として、状況を注視する姿勢を示している。

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