避難か経済か、コロナが突く巨大地震対策の難題
科学記者の目 編集委員 久保田啓介
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新型コロナウイルスの感染拡大防止と社会経済活動の両立をめぐり難しいかじ取りが続くなか、感染症とは関係なさそうな南海トラフ地震でも同様の問題が懸念されている。1944年の東南海地震と46年の南海地震のように時間差を伴って発生した場合、いつ起きるか分からない次の地震を警戒しながら社会経済活動の継続を迫られるからだ。コロナ禍の教訓は地震対策に生かせるのか。
「新型コロナウイルスは感染状況を見通せず、経済...
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