脱炭素とエネルギー政策(6) 石炭が持つオプション価値
京都産業大学教授 藤井秀昭

やさしい経済学
2020/9/24 2:00
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日本経済新聞 電子版
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18世紀後半、ジェームズ・ワットによる蒸気機関改良を契機として、英国を中心に産業革命が起きました。当時のエネルギーの主役は石炭でした。しかし、石炭消費の増加は大気汚染や酸性雨等の外部不経済をもたらしました。

19世紀後半には公害対策を講じると逆に石炭消費が増え、汚染が悪化する「ジェボンズの逆説」が指摘されました。1952年12月にはロンドンで史上最悪の大気汚染被害が発生しています。英政府は石炭依…

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