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リモートで競馬番組に 面白く、あっという間の5時間

パソコンで競馬場内の映像を確認しつつ、高知競馬の予想番組にリモート出演した

無観客開催が続く中央競馬。本来なら、競馬場内は多くの人でにぎわい、グルメ、レース展望など、様々なイベントが催され、そこかしこでレースとはまた違った盛り上がりをみせる。だが、今は当然、一切行われないばかりか、勝者をたたえるレース後の表彰式、初勝利や100勝など区切りの記録を達成した騎手へのインタビューもない。

コロナ禍にあって、人との接触をなるべく避け、感染拡大防止に関係者が一丸となって努力したことで、ここまで毎週末、競馬を一度も途切れさせることなく続けてこられたのだから、これはこれで正しい選択だったと思う。だが、さすがにどこかで、寂しい気持ちがあるのも事実。毎週末、どこかの競馬場で"リアル"に競馬を見続けている身でもそう感じるのだから、自宅での観戦を余儀なくされているファンの方々はなおさら、そういう思いを強くされているのではと思う。

TV・ラジオ中継、一部リモートに

そんな中、会議や飲み会が、リモートによる非接触型、オンラインで行われるようになった世の流れと同様、テレビやラジオの競馬中継も一部がリモートになった。本来なら競馬場や場外発売所内で開かれていたレース展望イベントも、動画投稿サイト「ユーチューブ」などを通じて、オンラインで行われるようになった。スタジオに出演者が集まり、一定の距離をとった上で並び、一緒にワイワイ盛り上がる従来型のスタイルもあれば、出演者がそれぞれバラバラの場所からオンライン会議システムを利用するスタイルもあり、実に様々である。

ここへ来てようやく、イベントの入場者数制限は緩和に向かいつつある。とはいえ、人を集めることがなかなか難しい状況下で、「密」を避けつつ競馬を盛り上げるために、コロナ以前には無かった、このような形の番組やイベントが発展するのは、自然な流れだと思う。

ありがたいことに、当社のアナウンサーもこれまで何度か、こうした番組やイベントに参加する機会を得られた。私自身も先日初めて、予想配信番組へのリモート出演を経験させてもらった。祝日の9月22日、ユーチューブで配信された公営・高知競馬の予想番組「ヨルノヲケイバ」で、タレントの稲富菜穂さん、矢作麗さんと一緒だった。

配信画面はこんな感じに

この「ヨルノヲケイバ」、最近は開催日ごとに競馬好きなタレントが出演して、長時間ただひたすら高知競馬を「ああでもない、こうでもない」と語りつつ、毎レース馬券を買い続け、収支が表示されるという番組。午後4時から9時までの5時間という長丁場で、「一体どうなるのか」と不安を覚えながらの初参戦だった。

当日、私は午後3時前に出社。使用するオンライン会議システムにパソコンから接続して、出演者、スタッフとの打ち合わせに臨んだが、ここでいきなりトラブル。接続が、なかなかうまくいかない。普段使っていないシステムの勝手がよくわからず、なぜかうまく参加できない。本番開始の時間はどんどん迫ってくる。少し焦りつつ、スタッフと電話で確認しながら、15分ほどの悪戦苦闘の末、ようやく接続に成功した。

関西の自宅にいる稲富さん、矢作さんと、東京の会社にいる私。お2人とは数年前、リアルイベントでご一緒しており、その当時の懐かしい思い出話をしつつ、スタッフからいくつかの注意点についてレクチャーを受け、午後4時に本番がスタート。

菓子を食べたり、無言で下を向いたり

スタジオに接続用のパソコン、ユーチューブのチェック用と実際の馬券購入用にスマホを2台。さらに長丁場に備え、ボトルコーヒー2本を持ち込んで臨んだ。慣れている女性陣は、飲み物以外にお菓子も用意し、途中、それをポリポリ食べつつのリラックス参戦。人によっては、ご飯を持ち込んで食べることもあるとか。放送や実際のイベントではありえない話だが、この長丁場、リラックスした緩いスタイルなら、むしろその方が自然に感じられる。

パドックを見て、予想して、それを発表して、競馬に関する雑談をして、レースを見て、当たった外れたと一喜一憂。そしてレースを振り返ってまた次、とやっていると、5時間も本当にあっという間で、まさに競馬場での一日のよう。予想に関しては、前日までにコンビニのプリントサービスで専門紙を購入し、前夜までにある程度は目を通し、頭にも入れていたが、最終的な決定は、全て番組の中で行った。だから、無言で下を向き、黙々と考えている時間もあるのだが、これも競馬ファンの自然な姿ゆえに、あとで見返しても全く違和感が無い。不思議なものである。

次々に届くライブチャットを確認しながら進行

またライブチャットシステムを使い、視聴者からの投稿に目を通し、それに答えつつ過ごせるのも面白い。それも一般視聴者だけでなく、タレントを含めた関係者まで、バンバン参加してくる。放送ではまずありえない話だが、それも含めて面白い。時代とともに、番組やイベントのあり方が、確実に色々と変わっていることを改めて痛感した夜だった。この経験、今後の番組制作に、必ずや生かしていきたいと思うし、皆様からも今後に向けて、プレゼントの応募など様々な場面で、ぜひご意見を頂けたらと思う。

最後に結果は……。「高知競馬ヨルノヲケイバ」などで検索していただければ、アーカイブが視聴可能なので、ぜひそちらをと思うが、今回は、27日の主役である"あの名馬"の追い切り前夜に、まさかのビッグサプライズゲスト登場など、色々な意味で見どころ満載となっている。

(ラジオNIKKEIアナウンサー 中野雷太)

各アナウンサーが出演、ラジオNIKKEIの競馬番組はこちらでチェック! http://www.radionikkei.jp/keibaradio2/

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