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「事件、風化させない」 茨城、家族殺傷事件から1年

茨城県境町の住宅で会社員、小林光則さん(当時48)と妻のパート従業員、美和さん(当時50)が殺され、長男(14)と次女(12)も重軽傷を負った事件は未解決のまま23日で1年を迎えた。被害者の知人は「事件を風化させないため」と、行き場のない怒りと、親を失ったきょうだいを気遣う心境を明かした。

茨城県境町の家族殺傷事件の現場付近(17日)=共同

「なんで殺されなくちゃならないんだ」。光則さんの長男と同じ野球チームに息子が所属し、夫婦や次女とも面識があった男性は声を震わせた。

約2年間、少年野球の練習で月に数回光則さんと顔を合わせた。思い出すのは子どもたちに手本を見せ、丁寧に教える姿。運動会やチームメートでの初詣に夫婦で参加し家族仲も良かった。物腰が柔らかく、恨みを買う人ではない。古い車に長く乗るなどぜいたくしている様子もなく、金品目的の犯行とも思えない。

事件後、一番気がかりなのは光則さんの子どもたちのことだ。活発で周りを引っ張れる長男と、大人とも堂々と話す気さくな次女。「そういう笑顔を一瞬で奪った、ばかがいる」と憤る。現場に近い、光則さんと子どもたちが一緒にキャッチボールをしていた場所で、何度も手を合わせた。

男性は「子どもたちの顔が見たいけど……。会ったら泣いちゃうかもしれない」と絞り出すようにつぶやく。1年たっても思いは変わらない。子どもたちのため、一刻も早い解決を切に願っている。

県警への情報提供はフリーダイヤル(電話0120.007285)まで。

〔共同〕

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