米最高裁判事、承認の流れ 共和党重鎮が採決同意

米大統領選
2020/9/23 7:38 (2020/9/23 7:45更新)
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米上院共和党トップのマコネル院内総務は22日、最高裁判事の承認時期を明言しなかった(ワシントン)=ロイター

米上院共和党トップのマコネル院内総務は22日、最高裁判事の承認時期を明言しなかった(ワシントン)=ロイター

【ワシントン=中村亮】米連邦最高裁判所の次期判事の議会承認をめぐり、与党・共和党の重鎮ミット・ロムニー上院議員が22日、11月の大統領選前の採決に同意する考えを表明した。トランプ大統領と対立するロムニー氏の造反がなくなり、保守派判事の承認に向けた流れが強まりそうだ。

トランプ氏は22日、18日に死去したリベラル派のルース・ギンズバーグ最高裁判事の後任を26日に指名するとツイッターで明らかにした。保守派の女性を起用する見通しだ。判事は大統領が指名し、議会上院(定数100)のうち過半数が賛成すれば承認される。共和党は53議席を占める。

ロムニー氏は22日の声明で「判事候補の資質によって賛否を決める」と説明し、大統領選前の採決を事実上容認する姿勢をみせた。野党・民主党は「次期大統領がギンズバーグ氏の後任を指名すべきだ」とし、トランプ政権での採決に反対している。2月の弾劾裁判で共和党から1人だけトランプ氏の罷免に賛成票を投じたロムニー氏の動向が注目されていた。

共和党の造反者はこれまで2人にとどまり、過半数の賛成票の確保に向けて環境が整いつつある。判事の公聴会を開く上院司法委員会トップのリンゼー・グラム議員は「過半数の賛成票が集まった」と明言している。

トランプ氏は選挙前の承認が望ましいとの見方を示唆する。ギンズバーグ氏の後任に保守派を充てれば判事9人のうち6人が保守派となる。最高裁の保守支配を固めればトランプ氏の功績だ。有力候補のエイミー・バレット控訴裁判事は人工妊娠中絶に否定的なことで知られ、トランプ氏の支持基盤であるキリスト教福音派の考え方と近い。

一方、承認手続きを最終決定する共和党トップのマコネル院内総務は22日、記者団に大統領選前の承認を目指すとは明言しなかった。最高裁判事を強行採決で承認すれば政権・共和党に対する民主党員の反発が強まり、大統領選ではかえってマイナスに働く可能性があるためとみられる。

2018年の中間選挙直前にはトランプ氏が最高裁判事に指名したブレット・カバノー氏に女性への暴行疑惑が浮上。共和党は真相を曖昧にしたまま強行採決に踏み切った。強引な議会運営も一因となり、中間選挙では投票率が前回14年の2倍に上昇して民主党が下院の多数派を奪還した。

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