次期駐日米大使の人事承認 上院外交委員会
【ワシントン=共同】米上院外交委員会は22日、トランプ大統領が次期駐日米大使に指名したケネス・ワインスタイン氏(58)の人事を全会一致で承認した。正式な就任は上院本会議での承認後で、時期は未定。ワインスタイン氏は保守系シンクタンク、ハドソン研究所所長で、ポンペオ国務長官らトランプ政権幹部に近い。安倍晋三前首相らとも良好な関係を持つ。

秋に本格化する在日米軍の駐留経費負担(思いやり予算)交渉など、両国間の重要課題で橋渡し役の重責を担う見通しだ。
8月上旬に実施された上院外交委の公聴会では、中国や北朝鮮を念頭に「日本がより大きな責任を担うよう促す」と証言し、日米同盟における日本の能力向上の必要性を強調。北朝鮮による日本人拉致問題を重視する姿勢も示した。
駐日大使はハガティ前大使が昨年7月に離任後、空席となり、現在はヤング首席公使が臨時代理大使を務めている。トランプ氏は3月にワインスタイン氏を指名すると発表していた。