国際送金の英トランスファーワイズ、純利益2.1倍に
【ロンドン=篠崎健太】英国際送金サービスのトランスファーワイズが23日発表した2020年3月期の連結決算は、純利益が前の期比2.1倍の2130万ポンド(約29億円)だった。送金の取扱高が670億ポンドと86%増え、手数料収入が拡大した。17年3月期に黒字転換してから利益の上積みが続いている。

売上高は70%増の3億260万ポンドだった。地域別では全体の5割強を占める欧州が64%増の1億5740万ポンドと堅調だった。米国、その他の地域もそれぞれ約8割の増収となり成長をけん引した。世界の利用者数は約700万人と前の期より約200万人増えた。
同社は11年にサービスを始めた、欧州の代表的なフィンテックベンチャーだ。多くの送金者と受取人の間に入り、お金の流れを国内間に疑似的に組み替えることで、複数の中継銀行を通す伝統的な国際送金より割安なサービスを提供している。
関連キーワード