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欧州で感染再拡大、英仏など規制再強化

(更新)

【パリ=白石透冴、ロンドン=中島裕介】欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大している。フランスとスペインでは9月に入り1日に約1万人と今春を上回る感染者数が確認される日が続く。スペインでは21日から首都マドリードの一部で外出制限を再開した。英国は22日に規制の再強化策を発表した。

各国が対策を迫られており、オフィスでの勤務など感染拡大前の日常への復帰が遠のく可能性がある。

マドリードでは、通勤、通学などの必須の理由以外原則外出を禁じるほか、商店も薬局などを除き午後10時に全て閉める。首都の感染者数が国全体の3分の1を占め、特に多いためだ。

フランスでも21日、新たに中部リヨンと南部トゥールーズが対策を強化すると発表した。いずれも集会の上限を5千人から1千人に引き下げたほか、夜間のアルコール類販売禁止などを決めた。

欧州各国は3~5月ごろ、感染封じ込めのため商店や学校の閉鎖など厳しいロックダウン(都市封鎖)を実施した。その後、感染者数の減少を受けて外出制限や商店の営業規制を緩和していた。

感染再拡大の原因を巡り、検査件数の増加に加えてバカンスで人の移動が増えたことや気の緩みが指摘されている。現状の感染の中心は若者で死者の急増は起きていない。

新型コロナの累計死者数が欧州最多の4万2千人近い英国では1日あたりの感染者数が4千人を超えた。これを受け、ジョンソン首相は22日、飲食店の深夜営業禁止や在宅勤務の再推奨など規制の再強化策を発表した。

ジョンソン氏は議会下院での演説で「危険な転換点に達した」と指摘。「今こそ行動を起こさねばならない時だ」と力説した。21日には政府の首席科学顧問らが緊急の記者会見を開き、現状のままでは10月中旬に1日あたりの新規感染者が5万人に達すると警告していた。

規制の再強化策として、パブやレストランなど飲食店では24日から営業時間を午後10時までに制限し、密集状態になりやすいカウンターなどでの立ち飲みを禁止する。できる限りの在宅勤務も再び奨励した。

英政府は9月初旬に労働者にオフィスに戻るよう呼びかけていたが方針を転換した。10月に予定していたスポーツ観戦の入場の緩和も先送りした。ルールは首都ロンドンがあるイングランドで適用する。ジョンソン氏は一連の再強化策が「6カ月続くこともありうる」と述べた。

感染再拡大への懸念から、21日には欧州の主要株価指数は軒並み4%前後の大幅安となった。

欧州域内での移動を制限する動きも復活している。イタリア政府は21日、パリなどフランスの複数の都市からの入国者にはウイルスに感染していないかの検査を義務付けると発表した。

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